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トリガーポイントには、臨床診療上で重要となる確率の高い好発部位があります。
トリガーポイントが好発する筋、症状および関連痛領域等の理解は、
トリガーポイントの特定に役立ち、適切な治療につながることが考えられます。
ハムストリングスは、大腿後面に存在する筋肉の総称で、大腿二頭筋、半膜様筋および半腱様筋により構成されます。いずれも、下腿の屈曲、大腿の伸展および骨盤の後傾に寄与します。
大腿二頭筋の起始部は、座骨粗面と粗線の外側唇の中央部1/3程度で、腓骨頭と腓骨の外側顆に停止します。半膜様筋および半腱様筋の起始部は共に座骨粗面で、半膜様筋は脛骨内側顆に停止し、半腱様筋は脛骨内側面の鵞足腱に停止します。
大腿二頭筋の下半部のトリガーポイントからの関連痛は、後膝部に集中し、さらに大腿の後外側領域に沿って、臀部のシワまで上行することがあります。半腱様筋および半膜様筋のトリガーポイントからの関連痛は、下臀部と隣接の大腿に集中して生じ、さらに大腿と膝の後内側面に沿って下方へ伸び、腓腹の内側部の上半部まで下行することがあります。
ハムストリングスのトリガーポイントは、筋の酷使・短縮、血流不全などにより発生します。例えば、スポーツによる直接的な外傷、長時間の着席による血管圧迫、ベッドでの安静による過度の短縮などで損傷することが多く、トリガーポイントの形成につながります。
大腿二頭筋のトリガーポイントは深部に鈍い痛みを引き起こし、半膜様筋および半腱様筋のトリガーポイントは表層部に鋭い痛みを引き起こします。重症化すると睡眠障害の原因となり、座骨神経痛や変形性膝関節症の痛みと誤って診断されることもあります。
トリガーポイントについての基礎的な理解から一般的な治療方法まで幅広い情報を掲載しています。初めて学習される方からご専門の先生まで、是非ご一読いただけますと幸いです。
すぎはら整形外科 杉原 泰洋 先生の手技動画集です。
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