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トリガーポイントの好発部位(頭頸部-胸鎖乳突筋)

トリガーポイントには、臨床診療上で重要となる確率の高い好発部位があります。
トリガーポイントが好発する筋、症状および関連痛領域等の理解は、
トリガーポイントの特定に役立ち、適切な治療につながることが考えられます。

胸鎖乳突筋のトリガーポイント

胸鎖乳突筋は、付着部の違う2 つの筋により構成されており、首の屈曲・伸展や回旋をします。
起始部は、胸骨柄と鎖骨の内側で、側頭骨の乳様突起(外面)および後頭骨上項線の外側1/2程度に停止します。
関連痛は、起始部である胸骨部(頭)または鎖骨部(頭)あるいはその両方に複数のトリガーポイントから発生します。胸骨部(頭)のトリガーポイントは痛みを頭頂に、後頭に、頬を横切って目の上に、咽頭に、そして胸骨に放散し、鎖骨部(頭)のトリガーポイントは痛みを前頭部および耳に放散します。

胸鎖乳突筋のトリガーポイントの原因

胸鎖乳突筋のトリガーポイントは、筋の酷使により発生します。例えば、上を見上げるような姿勢の維持、頭を側方一方向に向け続けるような姿勢の維持、下を向き続けるような姿勢の維持、首を絞める衣類の着用、慢性的な咳、事故やスポーツなどによる頭部の後方への急な伸展で損傷し、トリガーポイントの形成につながります。

胸鎖乳突筋のトリガーポイントに特徴的な症状

頭痛が最も多く、その他に、頭頸部の姿勢の変化(ストレートネックなど)、可動域制限、咽頭痛、脳神経Ⅺ(脊髄副神経)の絞扼による自律神経症状(吐き気、耳鳴り、喉の異物感、視力低下、涙液の過剰分泌、発汗)を引き起こします。

胸鎖乳突筋のトリガーポイントの探索

胸鎖乳突筋に沿って示指と中指で上からなぞっていくと、しこりとともに痛みを感じる箇所を見つけることができます。この筋肉は、乳様突起から鎖骨にかけ、斜め前方に走っています。

胸鎖乳突筋のトリガーポイントを治療する際の注意点

鎖骨に近い前方は神経血管束があるため注意が必要です。

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