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トリガーポイント注射の手技および施行上の注意点

トリガーポイント注射は簡便な治療法ですが、施行上の注意点がいくつかあります。
本項をご確認いただき、トリガーポイント注射を安全に適切に施行していただけますと幸いです。

トリガーポイント注射施行前の準備

  1. 救急蘇生用具一式は常に準備します。
  2. アレルギー(局所麻酔薬、消毒液など)の有無を確認します。
  3. エピネフリン添加薬は使用しません。
  4. 感染・炎症部位には施行しません。
  5. 患者さんに触れる前に、手指消毒を行います。
  6. 注射部位は、感染予防のために消毒します。
  7. 出血傾向を有する症例や抗凝固薬を投与している症例には慎重に施行します。出血が予想(懸念)される場合は、予め手袋(パウダーフリー)を着用します。
    1. 必要と思われる症例には止血機能検査を事前に行います。
    2. 注射後の圧迫は通常よりも長くし、必ず止血を確認します。
  8. 不安の強い人には無理に施行しません。

トリガーポイントの探索

最も反応が強い部位・強い方向に注射することが重要であることを念頭において探索します。まず、患者さんに最も痛い部位を一本の指で示させます。その周辺を術者が拇指または示指で一定の強さで圧迫して最も痛がる部位を探します。その際、圧迫の方向も変えます。

トリガーポイントの探索には、平面診法がよく用いられます。平面診法とは、痛みが存在する筋肉直上の皮膚を一方向に引き寄せ、次に指先をすばやく筋線維を横切るように滑らせ、ローリング(弾指触診)により痛みを確認する方法です(参考A→B→C)。この時に逃避反応によるジャンプサイン が見られることがよくあります。

平面診法

トリガーポイント注射の実際 / 注射時の痛みを軽減する方法

  1. 刺針部痛の予防、施行時の痛みを軽減するために、細い針を使います。
    25~30ゲージ13~38mm針が使用されることが多いです。
  2. トリガーポイント注射の経験患者では、針を根元まで刺入しても問題はありません。
    初めてトリガーポイント注射を受ける患者さんや疼痛閾値が顕著に低い患者さんでは、刺入時に急に動くことがあります。この場合は、折針・体内埋没の危険性があり、針を根元まで刺入しないほうが良いと考えられます。
  3. 抜針後の圧迫止血に用いるために、左手でガーゼを持ちます。
  4. 術者が右利きの場合、左示指または拇指で刺入部位のすぐ近くを圧迫しながら刺入します。抜針するときも同様に行います。その際、すばやく刺入し、ゆっくりと抜針します(速刺緩抜)。速刺緩抜により、手技による痛みを軽減できるとされています。

薬液の注入

  1. 本邦の保険診療上、トリガーポイント注射を施行する場合の薬液には局所麻酔剤または局所麻酔剤を主剤とする薬剤(例;ネオビタカイン®)を使用します。
  2. 穿刺後、左手で注射器を保持しなおし、右手で吸入し血流の逆流がないことを確認します。この時、左手は患者の皮膚に押し付け、針先が動かないようにします。慣れれば片手で操作できるようになります。血液の逆流があれば部位を変えます。
  3. 薬液の注入は、『響きますか?』『気持ち悪くないですか?』と問診しながら行います。

トリガーポイント注射後の注意点

  1. 全てのトリガーポイント注射において、施行後10分くらいは患者の様子を観察した方が良いとされています。
  2. 十分に除痛されているかを調べ、トリガーポイントの消失または減弱を確認できることが理想的です。
  3. 頭頸部のトリガーポイント注射では、患者さんがすぐに立ち上がると、めまい・ふらつきが出現することがあります。10~20分程度は横になっておいていただくのが理想的ですが、薬液の量や施行部位の数に応じて臨機応変に対応します。
  4. 腰下肢のトリガーポイント注射後は一過性に下肢筋力の低下を認めることがあるので、10分後くらいに立ち上がってもらい、ふらつかないことを確認し、筋力低下があれば消失するまで安静にしてもらうことが理想的です。筋力低下は、30分程度で回復することが多いです。

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