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トリガーポイントの関連痛

トリガーポイントでは局所の痛み(圧痛、自発痛)がありますが、遠隔部位にも痛みを送ります。
トリガーポイントが存在する局所以外にも発生する痛みを関連痛といい、
トリガーポイントが存在している筋や重症度に応じて、多様な関連痛パターンが存在します。
関連痛領域への治療は根本的な解決にはならず、
関連痛領域からトリガーポイントが存在する正しい位置を特定することで、
適切な治療につながります。

トリガーポイントによる関連痛のメカニズム

トリガーポイントの特徴の中で、最も重要であり、最も理解しにくい現象が関連痛です。トリガーポイントが存在すると、遠隔領域に痛みを発生させることが多く、そのような痛みを関連痛といいます。日常診療では、治療者が関連痛に注目することで、原因となるトリガーポイントを見逃している可能性があり注意が必要です。関連痛が発生する領域は、通常、一次関連痛領域(濃い赤)といい、トリガーポイントが重症化すると二次関連痛領域(薄い赤)にも痛みが波及します。関連痛の発生メカニズムについては、収束投射説と脊髄拡散説の両説が広く受け入れられています。収束投射説とは、痛みのインパルスが伝導してきた神経線維と、脊髄への入力部位が同じ別の神経線維を脳が誤認することにより、関連領域に痛みが投射するという説です。脊髄拡散説とは、過剰な痛みインパルスが脊髄へ入力する際、過剰なインパルスにより神経伝達物質が別のニューロンへの拡散することや、健常では眠っている別の脊髄分節ニューロンへのシナプス結合が活性化することにより、脳は神経伝達物質の到達先である脊髄分節に入力する神経の元の支配領域からのインパルスと誤認するために、関連領域に痛みが投射するという説です。両説を組み合わせることにより、典型的な関連痛パターンを説明できると考えられています。

References

  1. Joseph M. Donnelly, Fernández-de-Las-Penas C., Finnegan M., Freeman JL. : Travell & Simons’ Myofascial pain and dysfunction, The trigger point manual. 3rd edition. USA, Lippincott Williams & Wilkins, 2018

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