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トリガーポイントの好発部位(腰背部-中臀筋)

トリガーポイントには、臨床診療上で重要となる確率の高い好発部位があります。
トリガーポイントが好発する筋、症状および関連痛領域等の理解は、
トリガーポイントの特定に役立ち、適切な治療につながることが考えられます。

中臀筋のトリガーポイント

中臀筋は、大臀筋の半分の大きさですが、厚くて強力な筋肉で歩行時に一番大きく収縮し、歩行時に体が傾かないように働きます。
起始部は、腸骨の外面で、大転子の背中側の外側に停止します。
関連痛は、下背部、股関節の前面、大腿部の外側・後面に放散します。

中臀筋のトリガーポイントの原因

中臀筋のトリガーポイントは、筋の酷使・長時間の不動、直接的な外傷により発生します。例えば、過酷な歩行(砂地や悪路を歩くなど)やマラソン、決まった側の後ろポケットに携帯電話、スマートフォンおよび財布などを入れた状態での長時間の座位で損傷することが多く、トリガーポイントの形成につながります。重量物の挙上というよりも、同一姿勢の維持により、トリガーポイントが形成されることが多いとされています。

中臀筋のトリガーポイントに特徴的な症状

中臀筋は、非常に高確率で腰痛の原因となる重要な筋です。ぎっくり腰などで急に動けなくなる場合、まずこの筋を疑います。また、寝たきりの高齢者などの腰痛でも、中臀筋の拘縮等により、トリガーポイントが見つかることが多いとされています。腰方形筋と一緒に腰痛の原因であることが多く、腰痛患者の場合、必ずこの二つの筋肉に圧痛がないか触知する必要があります。一番訴えが多いのは、骨盤の少し上あたりの痛みで、この部位に湿布を貼っている患者が多いようです。

中臀筋のトリガーポイントの探索

腸骨稜に沿って、中臀筋を端から探っていくと、痛みで反応するしこりを触れることがよくあります。索状物が触れても、痛みの訴えがあまりない場合は、まだ症状を出していない潜在性トリガーポイントの可能性もあり、必ず痛みを訴えるしこりを探すようにします。肥満で皮下脂肪が厚い場合は、母指で筋肉の中に強く押し込むようにしないとわからないことが多く、注射をする時も、母指を強く押し込んだ上で施行します。

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