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痛みの元を知る

肩こりや腰痛、膝痛のような筋骨格系の痛みは、
生活の質(QOL ; Quality of life)を下げます。

治療のために痛みの原因を知ることが大切ですが、
レントゲンやMRIでは特定できない原因があります。

その一つは、筋肉です。

あなたの痛みは筋肉に由来する痛みかもしれません。

筋肉の痛みを知る

筋肉の痛みの原因の一つに、トリガーポイントがあります。トリガーポイントは筋肉にできる『しこり』で、筋肉損傷や緊張状態が持続した結果、発生します。トリガーポイントを直訳すると「引き金の点」となります。つまり、「痛みの引き金」となる点です。トリガーポイントは、レントゲンやMRIで発見できません。筋肉を押さえてみて、痛みを感じる点はないでしょうか?あなたの痛みの原因がトリガーポイントであれば、その点を治療する必要があります。

トリガーポイントとは

トリガーポイントを直訳すると「引き金の点」です。「トリガーポイントとは、そこへの刺激、たとえば圧迫、針の刺入などによって、関連域に関連痛を引き起こす体表上の過敏点のことである」と学術的には定義されています。簡単にいうとトリガーポイントとは圧痛点(押さえて痛い点)で、筋肉内の『しこり』として触知できることが多いです。また、トリガーポイントは東洋医学のツボの位置とよく一致するといわれています。指で押したり、撫でたりしてトリガーポイントを探します。トリガーポイントが原因で、肩こりや腰痛、膝痛が起こっている場合、トリガーポイントの治療をしないと、根本的な解決にはなりません。トリガーポイント注射は、トリガーポイントに局所麻酔剤あるいは局所麻酔剤を主剤とする薬剤を注射して痛みを取る、根本的な解決方法です。局所麻酔が効いている間しか痛みが取れないと思われがちですが、そうではありません。トリガーポイントに薬剤を注入することで、異常を起こしている筋肉をリセットし、正常に戻すことができます。リセットするという理解が重要となります。

トリガーポイントとツボ(経穴)

トリガーポイントは東洋医学のツボ(経穴)の位置とよく一致し、両者は誤差3cmの範囲内で71%一致するとされています。したがって、トリガーポイント注射は、東洋医学的なツボ(経穴)の概念に、西洋医学的な薬物療法を組み合わせた治療法と言えます。

トリガーポイント注射か飲み薬か

トリガーポイントは局所の病変ですので、異常を起こしている局所(トリガーポイント)にのみピンポイントで薬剤を届ける治療が理想的であると考えられます。飲み薬は消化管から吸収され、全身をめぐる血流に乗るため、薬剤を届けたい局所(トリガーポイント)以外にも薬剤は行き渡ります。また、トリガーポイントでは血流が低下している場合があり、このような場合では血流に乗せる飲み薬との相性が良くないことも考えられます。トリガーポイント注射は、トリガーポイントにピンポイントで薬液を注入する治療法であるため、確実に、薬剤の投与量を最小限に、薬剤を患部に到達させることができる効率的な治療法です。
ところが、注射自体を嫌う人が多く、トリガーポイント注射は、なかなか浸透していないのが現状です。注射は痛いというイメージが先行しているからでしょう。確かに、採血や予防接種は痛いですが、トリガーポイント注射の場合は、細い注射針を使用するため、強い痛みは感じません。『注射は痛い』という先入観から、トリガーポイント注射という治療法が敬遠されることは、非常に残念なことです。

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