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痛みの治療 Q&A

Q&A 痛みの治療について、よくある質問にお答えしています。

Q.トリガーポイント注射とは?

A.トリガーポイントを直訳すると「引き金の点」です。「トリガーポイントとは、そこへの刺激、たとえば圧迫、針の刺入などによって、関連域に関連痛を引き起こす体表上の過敏点のことである」と学術的には定義されていますが、簡単にいうとトリガーポイントとは圧痛点(押さえて痛い点)であり、特に、筋肉によくできる圧痛点を伴うしこりであることが多いです。また、トリガーポイントは東洋医学のツボの位置とよく一致するといわれています。指で押したり、撫でたりしてトリガーポイントを探します。トリガーポイント注射は、その圧痛点に局所麻酔剤あるいは局所麻酔剤を主剤とする薬剤を注射して、痛みを取ります。局所麻酔剤で神経の痛みの伝達を遮断し、筋肉の緊張を緩めます。局所麻酔剤が効いているのはせいぜい1~2時間程度ですが、その後も効果が持続するのは、過敏化した神経を一時的に休ませることにより、異常をきたした筋肉の環境を改善して筋肉の緊張を緩め、「痛みの悪循環」と呼ばれる痛みを慢性化させる仕組みを断つ(リセットする)からです。

Q.神経ブロックとは?

A.「神経ブロック」のブロックは遮断という意味で、局所麻酔薬で神経の痛みの伝導伝達をストップし、筋肉の緊張を緩めます。局所麻酔薬が効いているのはせいぜい1~2時間程度ですが、その後も効果が持続するのは、過敏化した神経を一時的に休ませることにより「痛みの悪循環」と呼ばれる痛みを慢性化させる仕組みを断つ(リセットする)からです。

Q.局所麻酔薬による痛み治療は、痛みを一時的に鎮めるだけですか?

A.局所麻酔剤が効いているのはせいぜい1~2時間程度ですが、その後も効果が持続するのは、過敏化した神経を一時的に休ませることにより「痛みの悪循環」と呼ばれる痛みを慢性化させる仕組みを断つ(リセットする)からです。

Q.痛みの悪循環とは?

A.痛みがあると、その箇所の血管が収縮し、筋肉が緊張します。その結果、血液の流れが悪くなり、痛みを起こす物質が生じ、さらに痛みを引き起こします。これを痛みの「悪循環」と呼んでいます。この悪循環におちいると、症状は慢性化していきます。もともとの痛みの原因がなくなっても、この痛みの悪循環が残っていると、いつまでも痛みが取れなくなるのです。ですから、どんな痛みでも痛みの悪循環によって慢性痛が形成される前に、処置を行うことが大切です。トリガーポイント注射や神経ブロックは、血流を改善し痛みを起こす物質を洗い流し、自然治癒を促進する働きがあります。お風呂に入って体を温めると痛みが楽になるのもこれと同じように血流がよくなり痛みを起こす物質を洗い流すからです。

Q.トリガーポイント注射は痛い?

A.トリガーポイント注射は一般的に細い針を用いて局所麻酔剤を注入しますので、予防接種や採血ほど痛くありません。

Q.痛いときは温める?冷やす?

A.温めることにより血行が良くなり、痛み物質が洗い流されるので痛みは弱くなります。トリガーポイントが痛みの原因である場合は、温めたほうが良いでしょう。一方で、急性の損傷のように炎症が強い場合のように冷やした方が良いときもあります。温めるか冷やすかは、病態に応じて使い分ける必要があります。

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